| 世界の金融資産に投資するグローバル分散投資では、各資産への投資比率は外貨建て資産に対する為替ヘッジを行わないことを前程に算出されることが多い。その結果として多くの資金が外貨建て資産に配分されれば、為替レートの変動が投資収益全体に与える影響は大きくなる。たとえその資産配分が合理的であったとしても、急激な為替レートの変動による資産価値の減少を食い止めたいと思うことは当然のことである。また逆に、この為替レートの変動を収益機会と捕らえることもできる。外株、外債の運用会社に為替リスクの管理も任せることはひとつの選択肢である。しかし、複数の運用会社に為替ヘッジを任せると、それぞれが独自のヘッジポジションを持つために、取引費用の増加を生じることに成りかねない。また、たとえ優れた外株、外債の運用会社であっても為替ヘッジに関して専門性が高いとは限らない。そのため、オペレーションの効率化とパフォーマンスの向上には為替ヘッジ(運用)を専門にしたカレンシーオーバーレイマネージャーにすべてを一任するほうが得策であるという考え方が注目を浴びている。すでに存在する外貨建て資産に覆いかぶせるようにヘッジ(運用)プログラムを実行することからオーバーレイという用語が用いられている。
米国では数十兆円規模でカレンシーオーバーレイが実施されている。我が国の運用残高はまだまだ少ない。今後カレンシーオーバーレイの運用残高が日本でも普及することが予想される。2000年当時50億円相当であった当社の運用残高も現在では100億円を超えている。
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