為替変動のメカニズム入門
〜円高は予測可能か?〜
講師 森谷博之氏オックスフォードファイナンシャルエデュケーション 代表取締役社長住商キャピタルマネジメント 上級顧問 上智大学理工学部化学科卒、外資系金融機関、アフリカ開発銀行にて国際金融、リスク関連業務に従事した後、オックスフォードファイナンシャルエデュケーション設立、住商キャピタルマネジメント上級顧問、英国ストラッスクライド大学MBA、英国エディンバラビジネススクールMBA、英国ロンドン大学金融経済学修士、訳書「シュワッガーのテクニカル分析」、「外国為替のオプション」(共訳)
日時 平成14年6月28日(金)午後2時〜午後5時
外国為替は24時間取引可能でかつ流動性も高く金融市場の中で最も理想的な市場であると考えられている。為替市場が合理的であると考えると将来の為替レートの動きは過去の為替レートの動きに左右されないランダムな動きとなりモデル化も比較的容易になる。ところが、実際の為替市場では急激な円高や市場介入など為替市場が合理的だとは思えない動きが多々起きている。為替レートの動きのメカニズムを為替市場が合理的であるという立場で議論するとおのずと限界がある。それよりもむしろ、市場参加者が集団でどのような時にどのような行動を取るのかに主眼において議論を進めたほうがより正確である。このような議論は認知心理学、または行動ファイナンスとして研究が進んでいるが、実務家にとって応用のきく一般理論を導き出すのは非常に難しいように思える。実務家、特にリスク管理に興味のあるものにとって有効となるモデルを構築するには原因と結果を数式としてモデル化できる必要がある。無数のモデルが発表されているが、それらは需給が一致する均衡モデル(計量経済学など)と需給の一致を前提としない不均衡モデル(統計物理学的手法など)に分類できる。また、テクニカル分析などの手法も為替の予測に用いられている。最近のIT技術の発達とともに可能となった高頻度データを用いたデータ解析を用いながら為替変動の不可解なメカニズムを解明しようと試みる。1.為替レートの値動きの分析:安定、暴落、発散、減衰、発振等2.合理的市場と非合理的市場3.市場参加者の行動様式:模倣、反模倣、自己組織化、人口市場を用いた研究等4.テクニカル分析モデル:トレーダー心理を分析したトムデマークのモデル、その他5.計量経済学的モデル:PPP,ハイブリッド、RID等6.不均衡モデルなどのその他の為替モデル:対数周期性、仮想均衡ダイナミックモデル等7.為替ヘッジ戦略の考察:短期ヘッジ、長期ヘッジ※録音・ビデオ撮影はご遠慮下さい。
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